Kornai János: Fusoku no keizaigaku (The Theory of Shortage) (Tokió, 1984) / japán nyelven

1928年ブタペストに生まれ,ブタペスト 大学で哲学を学ぶ.48年より54年まで新 聞記者として活躍し,55年より科学アカ デミー付属経済研究所に勤務,82年正会 員となる.57年に『経済管理の過度集権 化」で博士号を取得.主著に『反均衡の 経済学」(71年)「不足の経済学」(80年) があり,新しい経済理論のグランド•デ ザインを示したものとして,国際的に注 目されている. 「不足」の政治経済学 社会主義経済の停滞が言われて既に久し いが,その原因の分析は極めて不十分で ある.ハンガリーの代表的な経済学者で ある著者は,従来の政治経済学を「記述 的実証理論と規範的理論と希望的観測と の奇妙な混合物である」と批判し,本書 で,「不足」の常態化に焦点をあて,価 格•数量調整,官僚的•市場的調整,均 衡等の経済的基本問題から温情主義,社 会心理等に至る多角的観点より,経済シ ステムの実態を解明する.基本的なカテ ゴリーを平易に解説し現状を分析した本 書は,社会主義経済への最良の入門書で ある. コルナイ-ヤーノシュ

Next